自然とふれあうための入門ガイドに最適
アウトドアばやりの昨今、キャンプやハイキング、野外料理などのいろんな入門書が出ている。しかしいまだこの本を超えるものには出会っていない。 この本をはじめて手にした当時、私はYMCAの職員として小学生の野外活動クラブを担当していた。この本をテキストに選び、こどもたちは服装や装備の知識を学び、そして彼らは実際に野外でさまざまな体験をするなかで生きる知恵を獲得していったのである。 この本はこども向けにも文章が平易で、写真ではなく松岡氏のイラストがとてもわかりやすい。そして「歩く、食べる、寝る、作って遊ぶ、動植物と出会う、危険に対応する」など野外での基本的な行動についての知恵が網羅されている。「アウトドア」をファッションではなく、野外で楽しく安全に生活することととらえているために、書かれている内容は年月を経ってもまったく陳腐化していない。これは名著であると断言できる。 某女子短大で「自然活動学」という講義を担当している。教職者をめざす若い女性向けにまたまたこの本がテキストとして活躍しているのである。彼女らに、今までのアウトドア体験を聞いてみるとほとんどの学生がキャンプやハイキング、飯盒炊さんなどを「学校行事」としてしか体験していないという。お粗末とは言わないが「可哀想な体験」であるといわざるを得ない。教育改革の流れの中で文部省も「野外教育」に注目しはじめている。教室を出て自然の中で「何を」「どのように」学ぶのかまだまだ未整理のままであるが、こんな本をテキストに自然を体験する豊かな機会をこどもたち、そして大人にも用意してあげたいものである。そしてこの本も一家に一冊、常備をお勧めする。
福音館書店
自然図鑑―動物・植物を知るために 生活図鑑―『生きる力』を楽しくみがく 工作図鑑―作って遊ぼう!伝承創作おもちゃ 遊び図鑑―いつでも どこでも だれとでも 自由研究図鑑―身近なふしぎを探検しよう
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