マッキンゼー ITの本質 情報システムを活かした「業務改革」で利益を創出する (The McKinsey anthology)
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マッキンゼー ITの本質 情報システムを活かした「業務改革」で利益を創出する (The McKinsey anthology)
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| ジャンル: | 本
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| セールスランク: | 91428 位
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| 発送可能時期: | 通常24時間以内に発送
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| 参考価格: | ¥ 2,100 (税込)
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ITとは何かを見直すきっかけ
企業経営者はもとより、IT化をすすめるソフトウェア企業の開発者が本来一番忘れてはいけないことを思い出させてくれる内容です。
特にソフトウェア企業・情報システム部門に入社した若手社員にはこの本をぜひ読んで欲しい。IT化とは何か?その意味をちゃんと理解して開発を担当して欲しいと思います。
そしてCIOの略号の本当の意味をChief Innovation Officerであると認識できるようにして欲しいと思います。
9割の情報は英語版のMckinsey reviewからただで入手できる
Mckinsey reviewのウェブサイトからただで読める情報を日本語に翻訳するだけで本として出版するのはあまりもオリジナリティーがないと思います。日本の現場を知っているコンサルから書いた本と思って買ってみたが、あまりもインサイトがなさすぎる。英語を読める人にはこの本を買う必要がない。
IT投資はなぜ失敗するのか
IT失敗学に関する文献をあたってみる中で手にとった一冊である。
90年代に過大なIT投資をして失敗した企業は多いと聞く。現在(2006年)、景気の回復とともにIT投資も回復基調にあるが、90年代と同じ失敗を繰り返さないためにはどうすべきか、というテーマで、マッキンゼーのコンサルタントたちの論文を集めたものが本書である。
筆頭の横浜氏の主な主張は、
・ITコストを可視化し、
・CIOを情報システムではなく業務改革を推進する立場に位置づけ、
・ITを中立的に評価できるチェック機関を設け、
・ユーザ部門とシステム部門の融合化を図り、
・事業戦略に根ざしたIT戦略をもち、
・ベンダーとの信頼関係を築くこと。
である。他に外国人コンサルタントの論文からは、
・自社の特徴を冷静に評価し、差別化をもたらし競争力を持続させるようなIT投資をせよ
・複雑になってしまったインフラの統合に投資せよ
・IT予算を特別視せず、他の予算同様、その決め方や使い方に対するガバナンスを強化せよ
・事業部門にIT課題を設定させ、投資対効果の説明責任を持たせよ
などの提言が見られる。
またアウトソース戦略の事例としてドイツ銀行を、業務主導のIT戦略の事例としてユニクロを取り上げている。
いずれも昨今の論調としては常識的な内容であり目新しさはないものの、システム開発を企業経営からみたときの問題提起となっていて、概論としてそれなりにまとまっている。
システム開発者は普段こういうタイプの本を手に取ることがないから、ピンと来ないところも多いと思うが、一度目を通しておいてもよいかもしれない。
企業でITに関わる全ての人が考えてみるべき内容
本書は、IT投資を考える経営幹部向けに書かれた論文集で、技術者向けに書かれた本ではない。このため、テクノロジー指向の技術者には、あまり興味のわかない内容かもしれないが、本書に収められてる内容は、ITを利用する人も供給する人も、一度整理して考えておくべきであると感じた。
ITを利用する側は、利用目的を明確にしなくてはならないが、もっと重要な課題として、ビジネスモデルの革新がある。また、供給する側は、顧客の利用目的を十分に理解した上で、目的達成のために最適なテクノロジーを選択すべきで、テクノロジーありきで考えてはならない。
多くの人は、話としては理解していると思うが、実践できていない企業あるいはプロジェクトが多いのではないだろうか。日経コンピュータ等では、注目を集めているテクノロジーや、他社の成功事例に惑わされて、見返りの無い投資を行ってしまうケース、また、目的を絞り込んでいないために迷走するプロジェクトのケース等が、よく紹介されている。
本書は、そんなITに関わる問題を、様々な視点で分析し、わかりやすく整理しており、ITを有効に活用するための組織やマネジメントに関する指針に満ちている。決して目新しくはないが、ITに関わる人は、常に頭においておくべき事項である。
最後に、ドイツ銀行とファーストリテイリングのCIOへのインタビューがあり、事例として参考になるが、ファーストリテイリングの事例は、質問と回答があまりにも教科書的で、やや作られたものという印象が残った。
上質なIT論
ITの本質に関しては、昨年来いろいろ話題になる論文、本が出版されているが、業務プロセスに焦点を当てた議論がその中心になるつつある感があり、本書もそのひとつである。小論文集であるが、題名の通りITの本質を貫いている編集がなされている。 事例についてはドイツ銀行が取り上げられているが、やや不明瞭なところがあるが、ユニクロに関しては納得、共感できるところが多々あった。 あえて言えば日本人が書いた意見、日本の現状に対する警鐘的な論文がもっと欲しかった。基本的には海外の論文の翻訳集ともいえるので。
ダイヤモンド社
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